(あべ りきや)です!
実家の漬物屋の実例です★ 今から5年ほど前の事ですが、事業を縮小し店舗も3店にまで減少し、売上も年々下がっていました。 実家の漬物屋はスーパー等にある漬物と比較して価格が約3倍。 高級品に分類されるものです。 味はおいしいのですが高い! 当然ながら不景気になれば財布のひもがきつくなります。 いよいよ覚悟を決める必要性を感じていた日々。 年に二回のお客様感謝デーでは売り上げが20万に跳ね上がります。 全商品3割引きの威力は凄いですね。 いったいどこにこんなお客様がいるのかと思うほどです(笑 せっかく沢山集まる年に二回しかないイベントです。 アンケートに協力して頂きました。 1、今日来店された理由 2、当店への要望 結果は予想通りでした。 来店理由の最多は「安いから」 要望の最多は「割引デーを増やせ」 やはりか…。 価格をもっと落とせば売り上げは上がるのだろうか…。 ここで知人の経営者からの一言。 「2:8の法則」 2割の常連様と8割の流動顧客、実売上貢献度は流動顧客が2割、たった2割の常連様で8割の売り上げを叩き出しています。 つまり、割引デーに来られたお客様は流動顧客。 流動顧客にアンケートを取るとこうなるわけです。 これが世の中の大きな罠です! 実際アンケートサイトは無数に存在しており、モニターバイトなどという不思議なバイトもあります。 指定された場所に食べに行き、その感想を上げるバイトです。 これ、おかしいでしょ! 実際に自分のお金を使って食べた感想以外の内容が参考になるわけがない! しかもどこの誰かも分からないそんなデータを取って意味があるのか? よく考えれば分かるはずですが、不思議なことにこれらの罠にはまる企業は後を絶ちません。 常連様は、そのお店でなければだめ!と思って下さる真のファンです。 つまり、社長よりも従業員よりもそのお店の長所を知っているからこそ、唯一無二の理由があるからこそ常連様なんです。 答えは簡単。 常連様に教えて頂けばいいのです! とある常連様のひとりは、毎週白菜のしょうゆ漬けを8千円分も購入して下さいます。 その方に、「いったいそんなにたくさん何に使うんですか?」と尋ねると、「今度持ってきてあげるわよ」との事。 翌週、常連様は手書きのレシピを持って来て下さいました。 それを見て既成概念の恐ろしさにさぶいぼが出ました。 レシピは豚のバラ肉と白菜を交互に重ねていく鍋料理でした。 私は今まで、この白菜しょうゆ漬けの原材料のこだわり、味、着け加減等、「漬物」としての説明を続けていました。 当たり前です、漬物ですから。 まさか鍋の具材にするとは考えもしませんでした。 ピンときた私は、そのレシピをコピーし、そのまま値段を書き、ラミネート加工して白菜の値札にしました。 すると、今まで素通りしていた主婦が、次々に足を止めてレシピに目を通します。 私は料理をしないので知る由もありませんでしたが、世の主婦の最大の悩みは「今晩の献立」だそうです。 漬物はいらないが、今晩のメニューになるならと、売れていく白菜のしょうゆ漬け。 これにより、うちの漬物の半分のプライスカードをこの形式に変更したところ、なんと売り上げが3割アップ! このように、ちょっとしたアイディアがお客様が常連様でいる理由の中に眠っています。 そして、それらは既成概念に隠れて自力で発掘不可能なものが多いです。 こういった隠れた長所を引っ張り出すのが【お客様の声.COM】です★ |