(あべ りきや)です!
宿屋の実例です★ 売上低迷の為、起死回生を狙って思い切ってコンサルタントに相談しました。 コンサルタントは、 1,部屋の内装をリフォーム 2,地元の食材を使用した料理 この二点を提案してきました。 実にありがちな展開です(笑 新しいメニューの開発。 そしてリフォームには数百万円がかかります。 売上低迷で資金繰りに苦労してるのに、更に資金が必要になる提案をする・・・。 いったいこのコンサルタントは何を考えてるのでしょうか? そもそも私自身コンサルタントという職業を信用していません。 確立統計学を基にした施工には分母の大きい大企業には有用であり、効果もあるでしょう。 しかし分母の小さい小企業に対しては、コンサルタントのアドバイスがいったいどれほど役に立つでしょうか? そもそも、経営経験のない人物がコンサルタントを行う事自体矛盾してるというのが自論で、不思議な職業だと思っています。 話を戻し、まず資金調達をどうするかという話になりましたが、その辺りはコンサルタントの方が上手に行ってくれるとの事でした。 ですがオーナーは返済していけるかどうかという心配があり、どうしても踏み切れずにいました。 この段階で相談されました。 確かにお世辞にも特徴のある宿ではありません。 料理も普通に美味しく部屋も普通。 少し古さを感じますが、それも趣と考える方も多いと思います。 そこでまず、常連様の中からピックアップして頂き、電話をかけ、アンケートにご協力頂きました。 そのアンケートから複数の同一回答を得ました。 この宿は中庭があり、ぐるっと回覧できる廊下が魅力の一つとなっていました。 そこに、冬、白鳥が遊びに来ます。 その白鳥を目当てに宿泊されるお客様が複数いらっしゃったのです。 その方々は料理でも部屋でもなく、白鳥を温かい部屋から撮影出来る事を最大の魅力と教えて下さいました。 なるほど! そこで白鳥目的のお客様に存分に撮影して頂くための「素泊まりプラン」を用意してみました。 日本には、日本野鳥の会という大変な方々がいます。 この方々は、猛吹雪であろうと、断崖であろうと、目当ての鳥さんを撮影する為どこにでも行く猛者です。 鉄道マニアの方々も同じですね。 なんと温かい部屋から白鳥を撮影出来るとの事で、ガチンコの方々よりも少し緩めの白鳥ファンから口コミで広がり、冬季の予約が埋まるという嬉しい悲鳴が起こりました。 ぶっちゃけ1円もかかっていません(笑 このように、興味のない人には何の価値にもならない事でも、その分野のスペシャリストにはとんでもないメリットになる事があります。 自分がその趣味や興味を共有していなければ気付く事の出来ない長所。 これは、企業側が考える自社の長所と実際のお客様が感じる長所がずれている事実と非常に酷似しています。 今回のケースは非常にユニークではありますが、もしもコンサルタントのアドバイスに従っていたとすれば、いったいどうなっていたでしょう。 未来の事は分かりません。 分からない事をあれこれ推論するよりも、現在自社の何が、どこが、常連様の気に入って下さる部分なのか!? 既成概念や固定観念、苦手意識や思考放棄。 お客様の意見を勝手に推測するのではなく、聞けばいいのです。 お客様の声を集め、その中に埋もれた唯一無二の長所や新たな可能性。 これらを引っ張り出す助けをするシステムが【お客様の声.COM】です★ |