阿部 力也

(あべ りきや)です!

買い物の常識とお店の変遷
全ての人は仕事を離れると消費者です。
生活と消費を切り離して考える事はできませんので、お店の変遷と買い物の常識の変遷は企業にとって重要なファクターです。

店舗販売を行っていない業種であっても、この消費活動の変遷の影響を受けます。
それは歴史が証明しています。

それでは実例を見ていきましょう★


[1]専門店商店街

詳細は省きますが、昔は肉は肉屋さん、魚は魚屋さんというように、商品毎の専門店が立ち並ぶ「商店街」が主流でした。

現在の商店街はシャッター街という代名詞が付くほどになっています。


[2]百貨店

洋服の登場による呉服店の不振をきっかけに1904年に誕生したのが三越百貨店です。
市街地の中心に大規模店舗を構え、専門店を一つの建物の中に集約し、一つの店舗で全てを済ませる事が出来、屋上でイベントを開催する事でパラシュート効果を取り入れる事で圧倒的な栄華を誇りました。

現在では高級商材を取り扱う事で何とか住み分けを試みていますが、次々に地方からの撤退を余儀なくされている状態で、多くの課題を浮き彫りにしています。


[3]スーパーマーケット

立地を郊外に移す事で大規模駐車場を確保し、大量に仕入れる事でお手頃価格を実現。
入り口に買い物かごを用意し、お客が自分の好きなものをかごに入れていき、最後に清算。

この画期的な手法は買い物の常識を変えました。
同時にデフレの元凶ともなり、利便性と財布への優しさという圧倒的なニーズを抱き込み、多くの犠牲を作り出しているとも言えます。

実に些細な事ではありますが、この頃「商品を勝手に触ってはいけない」という常識から、商品を手にとって品定めをするという密かな常識の変遷が起きています。


[4]コンビニ

現在ではすでに飽和状態となって知らぬものはいない常識ですが、当時24時間営業という突拍子もない営業時間を掲げたコンビニは非常識でした(笑

「夜中に誰が買い物するん!?」
「何でわざわざ定価で買わなあかんねん!」

現在こんな事を言っている人は存在しません。

少し田舎に言った際に、逆に「え!?ここコンビニないん!?」といっている自分がいます(笑

現在は先に述べた通り飽和状態となり、コンビニ同士のシェア争いが激化し、フランチャイズシステムの限界も含めて様々なトラブルを内包したままサービスだけが増えていっているのが実情です。


[5]通販

雑誌の背表紙に群がる怪しげな水晶やお守り。
当時の通販は胡散臭さの集大成のようなものでした。

カタログ、ラジオ、テレビとメディアを利用し展開。

「商品を手にとってみないで買うなんて騙されるぞ!」
これが当時の常識であたっため、ジャパネットたかたは詐欺の代表のような目で見られていました。
現在は自社放送局を完備する大企業へと成長し、その名を知らぬものはいない革新者としてステータスを確立しています。


[6]ネット通販

FTTHが進められる中IT革命は、使いこなす事のできないパソコンを端末を主軸としていた為頓挫寸前、iモードの登場で息を吹き返しました。
そこから2007年スマホの登場により爆発的に普及し、現在の常識となっています。

現在、店舗販売を行っていない業種であっても、オンラインマーケットを活用した企業が増え始めています。

まとめると、その裏で進行しているインフラ整備を理解した上で歴史を振り返り現在までのベクトルをはじき出す事で、今後どのように常識が変わっていくのかを予想することは充分に可能であるということです。
※インフラと産業については別記事で上げておりますのでご確認下さい。

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